日本は世界第6位の広さを誇る経済水域を持っているため、海洋資源大国と呼ばれてもおかしくありません。
周囲を海に囲まれているだけではなく、その海底には熱水鉱床を始め、『燃える氷』と呼ばれるメタンハイドレートなど、多種多様な海洋エネルギー資源に恵まれています。
水産資源に加え、こうした海底資源の研究開発や実用化は、日本の未来を輝かしいものにしてくれるはずです。
海からの贈り物を海洋の生態系に配慮しつつ、開発する動きを支援してゆきたいと思います。
実は、20年前にアメリカのエネルギー省と海軍が共催で開いた世界初のメタンハイドレート開発会議に日本代表として参加した時以来、海洋資源には注目してきました。
この分野では日本の技術が最も進んでおり、アメリカ、カナダ、ドイツ等の国々と協力し、日本が主導的なメタンハイドレートの開発事業に取り組んでいるのです。
日本周辺のメタンハイドレートを開発するだけで日本の電力需要の400年分をカバーできます。
このような新たな資源開発こそ、日本が資源超大国に生まれ変わる最も確実な道といえるでしょう。
国家を挙げて開発に取り組んでゆくべきです。