ミキモトさん、あなたのおかげで、私は植物からゴムを創ろうと思うようになった
- 2016/5/19
- 浜田和幸をもっと知ろう
こんにちは。参議院議員、国際政治学者の浜田和幸です。
本日ご紹介するエジソンの言葉は、
「ミキモトさん、あなたのおかげで、私は植物からゴムを創ろうと思うようになった。」

御木本幸吉といえば、安政5年(1858年)に鳥羽のうどん屋の長男として生まれ、苦心の末、真円真珠を洋食で生み出すことに成功し、”世界の真珠王”と呼ばれた人物です。
養殖真珠を世界に広めるため、彼はアメリカの独立150年記念万国博覧会に法隆寺五重塔をかたどった「御木本五重塔」を出店しました。
1万2570個の真円真珠を使った作品は期待違わず、アメリカ人の心をつかんだそうです。
フィラデルフィアで開かれた万博に参加した御木本氏は、ニューヨークに立ち寄り、エジソンのもとを訪ねました。
実は御木本とエジソンは共に、貧しい家に育ち、高等教育とは無縁でしたが、自らの才覚で成功した発明家同士。
二人はたちまち意気投合したようです。
御木本が差し出した贈り物の真珠を手にした、エジソンは
「これは養殖ではなく、真の真珠だ。
私の研究所でできなかったものが二つある。
一つはダイヤモンドで、もう一つは真珠である。
自然界の力を利用した、あなたの発明には脱帽する」
と感嘆したという。
この出会いがきっかけとなり、エジソンは自然界に存在する植物や動物の力を応用した発明手法に関心を寄せるようになったのでした。
“世界の真珠王の御木本”と”世界の発明王のエジソン”がこのように交流していたことに驚かれる方も多いと思います。
いつ、どこで、そしてどんな方との出会いが、あなたに意外な発想や発明をもたらし、そして成功に導くことになるのか。
いつでもどこでもあらゆる方向にアンテナを張り巡らせることの大切さを感じますね。
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今現在、日本の政治や経済、文化はいずれをとっても危機的状況にあります。
日本の伝統や技術力を総結集しつつ、国際社会との連携をいかに実現するかが問われています。
私は、国際政治経済学者としての知識とネットワーク、政治家として得た見識と実績をもとに、わが国が直面する諸課題の解決に向け、みなさんと知恵を出し合い、力を合わせて挑戦していく覚悟です。
国際社会でリーダーシップをとり、人間と人間の付き合いで信頼を築き、そして
世界に誇れる日本を築いていく活動に是非ともお力添え頂けれは幸いです。
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【プロフィール】
浜田和幸
参議院議員。国際政治経済学者。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』、『ハゲタカが嗤った日』、『快人エジソン』、『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。