アイルランド大使公邸にて『伊勢物語』の英訳本の出版祝賀会に参加しました。
2016-10-8
去る10月6日、アイルランド出身の版画家で翻訳家でもあるピーター・マクミラン氏(杏林大学客員教授)の英訳本『The Tales of Ise(伊勢物語)』の出版を祝う会が開かれました。
「聖パトリックスの日」生まれの小生は、歴代の駐日アイルランド大使と親しくしています。
今回はアン・バリントン大使夫妻が同郷のマクミラン氏の功績を称えるために、自宅を開放しての催し。
日本最古の歌物語の英語への翻訳は「クール・ジャパン」を加速させるに違いなく、小生もピーターとは旧知の間柄から、惜しみない賛辞を述べさせて頂きました。
出版元はペンギンブックス。
世界100ヵ国以上で「江戸時代まで日本のベストセラー」であった“恋愛のバイブル”が読まれるようになるわけで、日本人の美意識への世界的な理解が深まることを期待します。
また、ピーターの恩師でもあるドナルド・キーン博士がお元気な様子で参加され、祝賀会を大いに盛り上げて頂きました。2012年に日本国籍を取得され、今では「鬼怒鳴門」という雅号の名刺をお使いです。
『伊勢物語』に負けないユーモアで日本人になるための役所との攻防戦を語っておられたのが印象的でした。
世代を超えた日本理解者の活躍を応援していきます。
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